第1回 なぜ今、ホテルランドリーを見直すべきなのか 16分洗濯とすすぎ不要洗剤が変える、宿泊施設の小さな不便

ランドリーは“設備”から“滞在価値”へ ホテルの小さな不便を解消する「完洗 KAN-SEN 16(イチロク)」の可能性

16分洗濯とすすぎ不要洗剤が変える、宿泊施設の小さな不便

ホテルの価値は、客室の広さや朝食の充実度だけで決まるものではない。
 滞在中にふと生まれる小さな不便を、どれだけ自然に取り除けるか。そこに、これからの宿泊施設の競争力が表れる。
たとえば、ランドリーコーナーである。
夜、館内着に着替えた宿泊客が洗濯物を抱えてランドリー室へ向かう。ところが、洗濯機は使用中。終了時間を確認し、いったん客室へ戻る。しばらくして再び見に行くと、今度は前の利用者の衣類が入ったままになっている。フロントには「洗濯機はいつ空きますか」「洗剤はどこで買えますか」「使い方が分かりません」といった問い合わせが入る。
ランドリーは、ホテルの中で最も華やかな場所ではない。しかし、滞在中の生活感に深く関わる場所であり、連泊客、ファミリー、スポーツ団体、ワーケーション利用者、インバウンド旅行者にとっては、快適な滞在を支える重要なインフラでもある。
だからこそ、ランドリーは単なる付帯設備ではなく、宿泊体験の一部として見直されるべき時期に来ている。
ファミリーレンタリース株式会社が提案する次世代型コイン式全自動洗濯機「完洗 KAN-SEN 16(以下イチロク)」は、こうした宿泊施設の課題に向き合う一台である。洗濯機、専用洗剤、自動投入器を一体で考え、小型コインランドリーのあり方を再設計した宿泊施設専用ランドリーの新基準だ。

ランドリーコーナーに潜む、宿泊施設の小さな不満

ホテル運営において、ランドリー設備の課題は見落とされやすい。
 しかし、現場では確実に負担が生まれている。
まず、洗濯待ちである。ランドリー利用は夜間や早朝に集中しやすく、限られた台数ではすぐに順番待ちが発生する。特に客室数に対してランドリー台数が少ない施設では、利用者のストレスにつながりやすい。
次に、フロント対応である。洗剤の販売、使い方の説明、両替、故障時の確認、前の利用者が衣類を取り出さない場合の対応など、ランドリーに関する問い合わせは意外と多い。人手不足が続く宿泊業界において、こうした細かな対応の積み重ねは、現場スタッフの負担となる。
さらに、水道光熱費と環境負荷の問題もある。洗濯には水と電気を使う。宿泊施設としてサステナブルな運営が求められる中で、ランドリーも例外ではない。アメニティーや清掃頻度の見直しだけでなく、日常的に使われる設備の省エネ化、省水化は今後さらに重要になる。
つまり、ランドリーは「お客さまの利便性」「現場オペレーション」「環境負荷」「ランニングコスト」という複数の経営課題が交わる場所なのである。

洗濯時間16分が生む、滞在時間のゆとり

「イチロク」の大きな特徴は、洗濯時間16分というスピードにある。
従来機では洗濯に31分を要していたところ、「イチロク」は約半分の16分で洗濯を完了する設計となっている。この違いは、宿泊施設にとって非常に大きい。
洗濯時間が短くなれば、一台あたりの回転率が高まる。夜間に利用が集中しても、次のお客さまが使えるまでの待ち時間を短縮できる。ランドリー室で待つ時間、何度も空き状況を確認しに行く手間、フロントへの問い合わせも減らせる可能性がある。
ホテルにおける時間の価値は大きい。
 お客さまは、洗濯をするために宿泊しているわけではない。観光、仕事、家族との時間、食事、休息。その大切な滞在時間の中で、洗濯にかかる時間はできる限り短い方がよい。
ランドリーの時間短縮は、単なる効率化ではない。お客さまの時間を返すサービスである。
特に、ファミリー層にとって洗濯は切実だ。子供の衣類はすぐに汚れる。旅行中の荷物を減らすために、現地で洗濯できることを前提にする家族も多い。スポーツ合宿や長期滞在でも、洗濯のしやすさは施設選びの満足度に直結する。
「イチロク」は、こうした利用シーンに対し、洗濯待ちを減らし、滞在をより快適にする選択肢となる。

すすぎに頼らない専用洗剤「重珊水(じゅうさんすい)」という発想

16分という短時間洗濯を支えているのが、すすぎ不要洗剤「重珊水(じゅうさんすい)」である。
重珊水は、「海から学んだ、すすぎに頼らない洗剤」を掲げる専用洗剤だ。非イオン界面活性剤、帯電防止剤、風合材、安定化剤、除菌剤、海藻エキスなどを配合し、衣類にも環境にも負担を抑えた洗い上がりを目指している。標準使用量は水量に対して0.1%。少量で使用できる点も特徴である。
通常、洗濯工程において大きな時間と水を使うのが「すすぎ」である。洗うだけではなく、洗剤成分を衣類から取り除くために水を使い、時間をかける必要がある。重珊水はこの常識に対し、「すすぎに頼らない」という新しい発想を提示している。
泡立ちを抑え、洗剤残りを少なくすることで、すすぎ工程を省いても衣類を洗い上げる設計だ。すすぎ不要性確認テストでは、大きな泡が見られず、界面活性剤の残留が極めて少ないことが示唆されている。
洗濯の世界では、泡が多いほどよく洗えるように感じられることがある。しかし、宿泊施設のランドリーに求められるのは、見た目の泡立ちではなく、短時間で安定した洗浄品質を実現することだ。重珊水は、泡立ちに頼るのではなく、洗浄力、すすぎ不要性、衣類へのやさしさ、環境負荷の低減を同時に考えた洗剤と言える。

洗浄力と安心感を、試験で確認

宿泊施設のランドリーでは、さまざまなお客さまが利用する。衣類の種類も汚れの内容も異なる。だからこそ、洗濯機にはスピードだけではなく、洗浄力と安心感が求められる。
重珊水は、複数の試験で性能確認が行なわれている。衣類の汚れ落ち洗浄試験では、醤油、ワインについて良好な結果が得られている。日常の汚れに対して、一定の洗浄力が確認されていることは、施設側にとって導入判断の材料となる。
また、再汚染防止効果も確認されている。ススを溶かした水溶液に入れて撹拌した白布に対し、洗剤を添加した方の白布はススの付着が少ないことが確認された。これは、洗濯中に汚れが再び衣類へ戻りにくいことを示すものだ。
さらに、25名を対象としたヒトパッチ試験では、全員に異常がないことが第三者機関により確認されている。多様なお客さまが使う共用ランドリーにおいて、こうした確認は安心材料となる。
ランドリーは、お客さま自身の衣類を預ける場所である。
 洗えること、早いこと、安いことだけでは十分ではない。大切なのは、「安心して使える」と感じられることだ。

水を減らし、電気を抑え、環境負荷を下げる

「イチロク」は、洗濯時間の短縮だけでなく、節水にも貢献する。
標準使用水量は57.47L。従来機の108Lと比較して、大幅に水使用量を抑えられる設計となっている。洗濯工程を見直し、すすぎを省くことで、水の使用量を減らしながら洗濯を完了させる。
宿泊業界では、サステナブルな取り組みが加速している。プラスチックアメニティーの削減、連泊清掃の選択制、食品ロス削減、省エネ機器の導入など、ホテルの現場ではさまざまな取り組みが進んでいる。
一方で、ランドリーの見直しはまだ十分に語られていない領域でもある。
 しかし、ランドリーは水と電気を日常的に使う設備であり、利用頻度が高い施設ほど、改善効果は積み重なる。
サステナブルは、特別な取り組みだけで実現するものではない。日々の運営の中にある小さな設備を見直すことから始まる。「イチロク」は、洗濯という日常的な行為の中で、水使用量の削減、洗濯時間の短縮、CO2削減への貢献を目指す製品である。
お客さまにとっても、環境に配慮された設備を自分自身で使う体験は分かりやすい。単に「環境に配慮しています」と掲げるだけでなく、「このランドリーは洗濯時間を短縮し、水の使用量を抑えています」と伝えることができる。これは、宿泊施設のサステナブルな姿勢を可視化する接点にもなる。

洗剤の計量という小さな手間が、現場の負担になる

「イチロク」には、専用洗剤の自動投入器が標準付属している。
この機能は、宿泊施設の現場にとって大きな意味を持つ。一般的な共用ランドリーでは、お客さまが洗剤を持参する、フロントで購入する、備え付けの洗剤を使うといった運用が多い。しかし、そこには複数の課題がある。
洗剤をどこで買えばよいか分からない。
 どれくらい入れればよいか分からない。
 入れすぎて泡が出る。
 周辺に洗剤がこぼれる。
 補充や清掃の手間が増える。
 フロントへの問い合わせが発生する。
一つひとつは小さなことに見える。しかし、現場ではこうした細かな負担が積み重なる。人手不足が続く中で、スタッフが本来注力すべき接客や安全管理から時間を奪われることにもつながる。
自動投入器があれば、お客さまは洗剤を計量する必要がない。適量が自動で投入されるため、仕上がりのばらつきを抑えやすく、誤使用も減らせる。施設側にとっては、洗剤販売や説明対応、補充管理、清掃負担の軽減につながる。
省人化とは、単に人を減らすことではない。
 人が対応しなくてもよい業務を減らし、人にしかできないサービスへ時間を戻すことである。
「イチロク」は、ランドリーという小さな現場から、宿泊施設のオペレーション改善を支える。

誰でも使いやすい、コイン式ランドリーの安心感

洗濯機本体はコイン式で、100円硬貨とスマートフォンの電子決済に対応している。操作部はシンプルで、共用ランドリーとして使いやすい設計だ。
宿泊施設の設備において、使いやすさは非常に重要である。
 最新機能があっても、使い方が複雑であれば問い合わせが増える。利用者が迷えば、便利な設備であるはずのランドリーが不満の原因になる。
特にインバウンド旅行者にとって、ランドリー利用はハードルが高い場面の一つだ。言語、料金、洗剤の有無、終了時間、取り出し方。日本人にとっては当たり前に見える操作でも、海外からのお客さまには分かりにくいことがある。
だからこそ、共用ランドリーには直感的な操作性が求められる。必要な機能を分かりやすく配置し、できるだけ迷わせない。これは単なる機械設計ではなく、宿泊体験設計の一部である。
「イチロク」は、洗剤自動投入と短時間洗濯によって、お客さまの手間を減らし、施設側の対応負担も抑える。ランドリーの使いやすさは、ホテル全体の過ごしやすさにつながっていく。

能登半島地震から始まった、支え合いの開発物語

この製品には、もう一つの物語がある。
能登半島地震の際、無償で重曹を届けてくれた企業との出会いがあった。その支え合いをきっかけに、1年以上の対話と試作を重ね、天然成分である重曹、炭酸水素ナトリウムの自然の力に着目した共同研究が始まった。
重珊水は、単なる洗剤ではない。災害時の支援、人と企業のつながり、自然由来の成分への着目から生まれたブランドである。
「海から生まれた、人と環境にやさしい」という思想は、宿泊業界とも相性がよい。ホテルや旅館は、地域の自然、文化、人の営みと深く結びついた存在である。特にリゾートホテルや温泉旅館、地方の宿泊施設にとって、自然との共生は単なるイメージではなく、事業の根幹に関わるテーマだ。
これからの宿泊施設が導入する設備には、機能だけでなく、思想が求められる。なぜその設備を選ぶのか。何を大切にしているのか。お客さまにもスタッフにも語れる理由があるか。
重珊水と「イチロク」は、洗濯機という機能製品でありながら、支え合いと環境配慮の物語を持っている。この点は、導入施設にとっても一つの価値になる。

ランドリーは“設備”から“宿泊体験”へ

これまでランドリーは、ホテルの中で「あると便利な設備」として扱われることが多かった。しかし、これからは違う。
長期滞在、ワーケーション、スポーツツーリズム、ファミリー旅行、インバウンド需要の拡大により、宿泊施設には「暮らすように泊まる」機能が求められている。客室で快適に過ごすこと、館内で食事ができること、温浴やワークスペースがあること。そして、滞在中に衣類を洗えること。
ランドリーは、旅先での日常を支える設備である。
お客さまがホテルに求めるものは、非日常だけではない。安心して過ごせること。清潔にいられること。荷物を減らせること。予定通りに行動できること。そうした小さな安心が、滞在全体の満足度を高める。
「完洗 KAN-SEN 16」は、ランドリーを単なる機械ではなく、滞在価値を高めるサービスとして捉え直す提案である。洗濯待ちを減らし、洗剤の手間をなくし、水と電気の使用を抑え、衣類へのやさしさにも配慮する。その一つひとつが、宿泊施設の運営品質を高める。

小さな不便を取り除くことが、ホテルの価値になる

ホテル業界では今、人手不足、コスト上昇、サステナブル対応、インバウンド対応、長期滞在需要への適応など、多くの課題が同時に押し寄せている。こうした時代に必要なのは、大きな設備投資だけではない。現場に潜む小さな不便を見つけ、着実に改善していく視点である。
ランドリーは、その象徴的な場所だ。
 洗濯に時間がかかる。
 洗濯機が空かない。
 洗剤が分からない。
 フロント対応が増える。
 水道光熱費がかかる。
 環境負荷が気になる。
これらは一つひとつは小さな課題かもしれない。しかし、お客さまとスタッフの双方にとって、日々の不便として積み重なっていく。
「イチロク」は、その不便に対し、16分洗濯、すすぎ不要洗剤、自動投入器、節水・節電という具体的な解決策を提示する。さらに、重珊水という専用洗剤を通じて、人と環境にやさしいランドリー運営を目指している。
これからの宿泊施設に求められるのは、表面的な高級感だけではない。
 滞在を支える機能の質である。
 お客さまの時間を大切にすること。
 現場スタッフの負担を減らすこと。
 環境への配慮を日常の設備に組み込むこと。
 そして、それらを自然な宿泊体験として提供すること。
ランドリーは、まだ進化できる。
 「イチロク」は、宿泊施設のランドリーを“便利な設備”から“滞在品質を高めるサービス”へと変えていく一台である。

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Editor’s Note


  • イチロク販売価格:20万円(税抜)/台 ※洗剤自動投入器1台含む。初回購入特典で専用洗剤「重珊水」18kgをプレゼント。
  • ファミリーレンタリース:国内シェア№1のコインシステム |「あっ!ここにもコインランドリー」のファミリーグループ