なぜ今、アコーは日本で有料会員事業を本格化するのか。「旅行サブスクリプション」が変えるホテルと顧客の関係

ホテルのロイヤリティプログラムは、いま大きな転換点を迎えている。これまでの会員制度は、宿泊や利用を重ね、ポイントを貯め、その対価として特典を受ける「利用後の還元」が中心だった。しかし、アコーが日本で本格展開する有料会員プログラム「ALL Accor+ Explorer」は、そこに新たな価値を提案する。年会費を支払うことで、無料宿泊やダイニング特典、会員限定オファーへ即座にアクセスできる――。アコーはこれを「利用後の還元」から「体験への事前アクセス」への進化と位置付ける。1994年からアジア太平洋地域で展開し、現在48万5,000人以上の会員を擁するAccor Plusは、なぜ今、日本市場を重要な成長市場として位置付けるのか。そして、有料サブスクリプションは、ホテル事業者やホテル運営会社にどのような価値をもたらすのか。Accor Plus CEOのエミリー・クートン氏に話を聞いた。
エミリー・クートン(Emilie Couton)氏アコー・プラス 最高経営責任者(CEO)フランス出身。ホスピタリティ業界で20年以上の実績を持ち、約25年にわたりアコーグループの要職を歴任。ホテル向けデジタル流通・マーケティング企業「D-EDGE」での経験を持ち、ホスピタリティとテクノロジー双方に精通する。アジア太平洋地域でロイヤリティプログラムや顧客体験の向上を牽引し、2025年にAccor Plus CEOに就任。シンガポール在住。 旅行・ライフスタイルのサブスクリプションには、まだ大きな可能性がある ――なぜ今、日本市場で「ALL Accor+ Explorer」の本格展開とな...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。