クリストフ・ロール氏パリ ル グラン総支配人フランス及び南ヨーロッパ リージョナルディレクターIHGにおけるフランスのラグジュアリー&ライフスタイル部門責任者
フレンチリヴィエラ生まれ。幼少期をアフリカで過ごし、旅への情熱を育んだ。モナコ公国で学業を修了後、ローザンヌホテルスクールでホテルマネジメントの専門教育を受ける。カンヌのカールトンホテルでキャリアをスタートし、スペイン、オマーン、ヨルダン、エジプト、マルタのIHGホテルにおいて営業、マーケティング、運営管理などを歴任。その後インターコンチネンタル パリ ル グラン総支配人に着任し、2025年に就任15周年を迎えた。教育機関との連携や...
ホテルは、歴史を更新できるか。パリ ル グラン総支配人が語る「価値」の本質【前編】
1862年の開業以来、パリの社交と文化の中心であり続けてきたインターコンチネンタル パリ ル グラン。その存在は、単なる歴史の長さによって成立しているわけではない。総支配人という役割、ホテルという事業の構造、そして都市との関係性。それらが複層的に重なり合いながら、一つの“グランドホテル”としての価値を形成してきた。
本稿前編では、総支配人クリストフ・ロール氏への取材を通じて、「総支配人という仕事」「歴史的ホテルの存在意義」「パリ市場の現在地」という視点から、その基盤となる構造をひもとく。ホテルは何によって成立し、どのように価値を保ち続けてきたのか。その前提にある思想を読み解いていく。ポートレート写真:大橋マサヒロ