ホテルづくり

日本でライフスタイルホテルは定着するのか。 — THE KNOTが示す、共に創るという構造【後編】

ブランドは思想だけでは成立しない。 それを現場に落とし込み、収益として成立させる仕組みが必要になる。 「THE KNOT」では、レストランスタッフがチェックインを担うなど、従来のホテルの常識を覆すオペレーションが導入されている。そこには、機能を分離するのではなく、あえて重ねることで体験を生み出すという設計思想がある。 なぜこのモデルは成立するのか。そして、なぜ他社には再現が難しいのか。 共創という概念を、事業として成立させるための構造に迫る。
共創をどう成立させるか|運営と収益のリアル Q6|“共創”をオペレーションに落とすということ — コンセプトとしての共創は理解できますが、それを現場で実現するのは難しいのではないでしょうか。 A|おっしゃる通りで、ここが一番難しい部分です。 ホテルという業態は、長年の運営の中で一定の型が確立されていて、「こうあるべき」という常識が強い。一方で、我々がやろうとしているのは、その常識を一度壊すことです。 だから現場ではかなり時間をかけて共有をします。「このホテルはこういう考え方でやる」という前提を、全員で理解する時間を取る。 特に既存ホテルのリブランドの場合、前日までビジネスホテルだったものが、...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。