ホテルデータファイル 月刊ホテレス

大阪・関西万博の恩恵の反動減が全国平均に影響、月刊ホテレス・ホテル客室稼働率調査26年4月速報

 小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2026年4月結果がこのほどまとまった。今回、全国82ホテルの平均客室稼働率は79.8%(前年同月82.0%)、ADRは14,938円(同15,267円、2.2ポイント減)、RevPARは11,921円(同12,519円、4.8ポイント減)となった。

 稼働率において全国的に苦戦し、本調査区分14エリア中、北海道・中四国・九州を除く11エリアにて減少。ADRは14エリア中、北海道・東京フルサービス型・近畿・大阪の4エリアにて減少となった。中でも、大阪のADRの減少率は23.1ポイント減と、中国の訪日自粛やアメリカ・イラン戦争の問題に加え、昨年時の大阪・関西万博の恩恵の反動減が全国平均に影響を及ぼした。

 各ホテルからは「例年に比べ、かなりインバウンド団体が減ってしまった。問い合わせも減ってきている」、「燃油サーチャージの上昇による入国者数の鈍化、国内宿泊需要の減少傾向」、「近隣ホテルの新規開業により、全体的に稼働が落ちた」などのコメントが寄せられた。

〈用語解説〉
●OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
●ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
●RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
 ※RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAR=OCC×ADRで算出
 (例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)

〈調査区分〉
北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア

〈算出条件〉
●今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。

〈備考〉
小誌「月刊ホテレス」2026年7月号では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、26年4月の速報値(計128ホテルの都市別平均値)を掲載。

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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

HOTERES編集部

編集部

ホテル専門メディア『HOTERES』の編集チーム。創刊60年の専門誌「月刊HOTERES」と「HOTERES Digital」を横断し、経営、開発、投資、ブランド戦略、運営、食、人材といったテーマを軸に、取材および調査・分析を行っている。業界をリードする経営者やトップマネジメント、事業者・運営会社・投資主体への取材に加え、日本国内のホテル新規開業動向、ホテルチェーン一覧、売上高ランキングなどのデータ収集・整理を継続的に実施。マーケット・リサーチの視点も取り入れながら、ホテルを取り巻くビジネスの構造や意思決定の変化を多角的に提示している。