
「BASEGATE横浜関内」旧横浜市庁舎跡地のコンバージョンとして誕生したOMO7横浜by 星野リゾート
星野リゾート(本社:長野県北佐久郡軽井沢町、代表:星野佳路)は、「OMO7横浜by 星野リゾート」(横浜市関内)を2026年4月21日に開業した。
JR関内駅前の旧横浜市庁舎跡地を活用した開発プロジェクト「BASEGATE横浜関内(横浜市旧市庁舎街区活用事業)」内に、1959年竣工の歴史的建造物(村野藤吾設計)を保存・活用したレガシーホテルと指定展開する。
同ホテルの客室(全276室)は、最大定員6名のスイートや4名のルームなど多人数対応ほか、3階をドッグフレンドリーフロアに据え、愛犬と泊まれる客室(32室)や室内およびテラスにドッグランを設けた。大型犬も滞在できる都市型としては稀有な、ペットフレンドリーホテルとして位置付けていく。
全客室は、旧庁舎の色彩を反映したテーマカラー(赤・青・緑)を採用した多様な滞在ニーズに対応できるように設計。また館内に、村野藤吾氏の意匠を再構築したサインや歴史的な展示「ハマイズムコレクション」などを構成することで、横浜の歴史や文化を体感できるだけでなく歴史的要素を現代的に再解釈したデザインを楽しむことができる。
館内は二つのF&Bで構成。「OMOダイニング」(朝食100席/夕食20 席)では横浜らしさを念頭に中国料理や洋食をメインに、朝食はブッフェを提供する。ディナーメニューには“ちょい飲み”と称したライトメニューも用意。また、ブランド初となる「OMOベーカリー」では、ベースの異なる5種のカレーパンを筆頭に約30種のパンを販売。夜はcaféでの“パン飲み”も促進するという。
同ブランド特有の街歩き支援サービス「Go-KINJO」や、徒歩圏内の情報を提供する「ご近所マップ」、歴史や建築を深く知るガイドツアー「横浜レガシーウォーク」、ディープな飲食店を巡る「野毛ホッピングセレクション」など、多彩な地域体験を促進。旧庁舎屋上の「HAMAKAZEテラス」では、ジャズやクラフトビールを楽しむ夜のフェスイベント「気分上々、ハマナイト」を開催するという。

村野藤吾氏 (写真提供:Togo Murano Archives)

村野氏がデザインしたフロア階数サインを基に存在しなかった「0」を創作(※)、客室番号サインに用いた(※村野氏と共に活動していた鈴木志朗氏と村野朋子氏が監修)

5種のカレーパンほか、ミニ食パン(350円)~マスカルポーネの山型食パン(1,200円)などを販売

「OMOダイニング」の朝食ブッフェ

「野毛ホッピングセレクション 」。OMO7横浜から徒歩15分ほどの「野毛エリア」は約600もの飲食店が連なる日本屈指のディープな街探訪を推進

OMO7横浜by 星野リゾート 総支配人羽毛田 実氏
OMO7横浜by 星野リゾート 総支配人羽毛田 実氏によると、築60年超の建物からのコンバージョンとあって数々の制約が予想されたという。「単に村野藤吾建築を再現するリノベーションではなく、新しい発想とOMOらしい設計が実現できることを念頭にホテルインテリアデザインを成瀬・猪熊建築設計事務所様にお願いさせていただきました。改修基本設計の竹中工務店様とのタッグだからこそ、実現できたと考えています」。
また、横浜はさほどインバウンド率が高くなく、まずは地域住民や日帰り旅行者や都内宿泊者が“横浜を満喫できる仕掛けを展開したいとして、中華街やみなとみらい、関内の繁華街など多彩な街の魅力を活用した地域との連携も視野に入れている。「ディープな繁華街と観光スポットの両方を楽しめる拠点を担っていく」という。 初年度の目標としては、「初年度は市場認知を重視し、営業しながら需要構造を創出していきます。目標値はNAですが、都内施設や周辺ホテルの状況を踏まえて、街ナカホテル「OMO」のコンセプトに基づき、歴史的な街歩きや隠れた名店を案内するOMOレンジャーのアシストを設け、地域と一体となった取り組みを図っていきます」。
都市型ペットフレンドリーはコロナ禍を機に急速に拡大しているが、同ホテルはフロア丸ごとドッグフレンドリー仕様で、全32室ほか室内外のドッグランも完備。さらに「都市では珍しい大型犬の滞在も可能です。首都圏在住の愛犬家やペットと街歩きを楽しむ旅行者をターゲットに、ペットと共に楽しめるイベントや交流企画を図りながら新たな需要の創出につなげていきたい」。
その街のコンシェルジュとして、OMOレンジャーを据えているOMOブランド。同施設でも「街とホテルの魅力をつなぐ人材育成を重視し、横浜の歴史や文化、地元食を自ら語れるよう育成しています。多様な背景を持つ人材で国内外のお客さまをお迎えします」。
3年後には、“横浜巡りの拠点ホテル”として新しい横浜の魅力を発信する存在となるべく、これからも地域との連携を密に築き上げていくと話している。

ペットフレンドリーは3階フロアのみ。画像はドッグフレンドリースイート

3階のテラスに設けられた屋外ドッグラン

かたりばルーム

ダブルルーム

OMO7横浜by 星野リゾート フロント
【施設概要】
OMO(おも)7横浜by 星野リゾート
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7yokohama/
所在地:神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1
アクセス:JR根岸線「関内」駅徒歩1分、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅徒歩1分、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅徒歩7分
客室数:276室(うち3階・32室ペットフレンドリー)
客室料金:1泊1室3万6,000円~(2名利用時・食事別、税込)
施設:客室、OMOベース(フロント、ライブラリーラウンジ/ミーティングルーム、OMOダイニング、OMOベーカリー、ご近所マップ、ショップ、ハマイズムコレクション、OMOドッグガーデン)、ロッカー、ワークルーム、ランドリー
事業者:㈱竹中工務店、東急㈱、京浜急行電鉄㈱
設計:当初設計…村野、森建築事務所
改修基本設計・実施設計…㈱竹中工務店
ホテルFOH(*6)部 インテリア基本設計・インテリアデザイン監修…㈱成瀬・猪熊建築設計事務所
ホテルFOH部 造作家具実施設計…アイリスオーヤマ㈱社・I.P.Mプロジェクトマネジメント合同会社
ホテルサインデザイン…UMA / design farm
数字フォントデザイン…村野、森建築事務所・MURANO design
FFE(*7)設計・監理…㈱成瀬・猪熊建築設計事務所
施工:当初施工…免震改修工事:戸田組(現・戸田建設㈱)
改修施工…㈱竹中工務店
開業日:2026年4月21日
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7yokohama/
電話:050-3134-8095(OMO予約センター)
*6:Front of House ホテルの延床面積のなかで、利用客に使用される面積部分。
*7:Furniture Fixture & Equipment 家具や据え付け設備、什器など