ブランド戦略

巨大チェーン時代のホテル戦略 独立系ホテルを支えるプリファード【後編】

世界のホテル市場は、いま「グローバルチェーンの躍進のみならず、宿泊形態の多極化が進む時代」にある。マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアット、アコーといったグローバルチェーンは、巨大なロイヤルティプログラムや営業ネットワークを背景に、世界各地でブランド展開を加速させている。こうしたグローバルチェーンに対し、独立系ホテルはどのように競争力を維持すればよいのか。その一つの答えとして存在感を高めているのが、独立系ホテルを世界の流通ネットワークにつなぐリファーラルブランドというモデルだ。世界80カ国以上・625軒以上のホテルをネットワーク化する「Preferred Hotels & Resorts」を中核とする「Preferred Travel Group」。今回来日したCEOリンジー・ユベロス氏に、リファーラルチェーンの役割、グローバルチェーンとの違い、そして日本市場の可能性について聞いた。ポートレート写真:大崎晶子
  リンジー・ユベロス氏(Lindsey Ueberroth)Preferred Travel Group CEO。1968年創立の世界最大級の独立系ホテルブランドであるPreferred Hotels & Resortsを中核とする同グループの経営を統括。ホテルブランド事業に加え、トラベルおよびデスティネーション領域を含むグローバルなトラベル・エコシステムの構築を推進している。現在、同グループは80カ国以上に広がる独立系ホテルネットワークを展開し、営業・流通・ロイヤルティ・テクノロジーなどの機能を通じて加盟ホテルの国際競争力向上を支援。デジタル、ロイヤルティ、サステナビリティ分野へ...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。