自然の理(ことわり)に委ねる、贅沢な空間設計
標高約1,000メートルに位置する「星のや軽井沢」に足を踏み入れると、そこにはひとつの完成された「谷の集落」が広がっている。国設「軽井沢野鳥の森」から注ぐ豊かな緑と、敷地内を巡る清流の水音。客室にはテレビも時計も置かれていない。日常の「時間」という概念から解き放たれ、森の香りと小川のせせらぎ、風と水と光の移ろいに心を委ねる時間だ。 客室で印象的なのは、日本の伝統的な建築の知恵を活かした「風楼(ふうろう)」と呼ばれる小屋根の窓だ。室内の温かい空気を逃がし、爽やかな風を招き入れる構造によって、冷房に頼らずとも心地よい自然の涼風が吹き抜ける。「水波の部...
LUXEUS(ラグシャス)VOL.1 星のや軽井沢
タイトルのLUXEUS(ラグシャス)とは、ラテン語の「LUXUS(贅沢)」と「ELECTRONIC」の“E”を組み合わせた造語で、上質なホテル体験をデジタルで提供することを象徴しています。ホテルジャーナリストの松澤壱子が日本だけでなく海外も含めたラグジュアリーホテルを独自目線で紹介するオンライン連載。第1回目は「星のや軽井沢」です。