ワインの温度管理というホスピタリティ。‟VIVANT Wine”が拓く、ワインサービングの新たな可能性

ワインの味わいや香りは、温度によって大きく変化する。同じワインでも、数℃の違いで果実味や酸、香りの広がり方まで異なる表情を見せる。そんなワインと温度の関係を体験するランチョンパーティが、新作発表会とともに東京・六本木の「Restaurant Ryuzu」で開催された。

台湾発のワインライフスタイルブランド‟VIVANT Wine”が、日本での展開に合わせて開催した今回のイベントには、グローバルブランドアンバサダーを務めるリーズ・チョイ氏も来日。ワインと料理のペアリングを楽しみながら、同じワインを異なる温度でテイスティングし、その違いを体感する貴重な機会となった。

今回紹介されたのは、本年8月に日本でローンチされたポータブル電動ワインチラー‟VENUS G2”。同ブランドの母体は台湾の半導体企業、ATEK Technology Corp.である。同社が30年以上にわたり培ってきた半導体技術を背景に開発された同商品は、高性能マイクロチップと赤外線センサーを搭載し、8~20℃の範囲で温度をコントロール。コードレスで使用でき、‟VIVANT Wine App”とも連携している。

‟温度とテロワールが出会う場所”を掲げ、ワインの温度管理を起点に新たなワインライフスタイルを提案する「VIVANT」。左から、‟TITAN”、‟Lyra Multi-Fit™ Bottle Chiller(※‟TITAN”後方)、ポータブル電動ワインチラー‟VENUS G2”、‟VIVANT Wine App”‟温度とテロワールが出会う場所”を掲げ、ワインの温度管理を起点に新たなワインライフスタイルを提案する「VIVANT」。左から、‟TITAN”、‟Lyra Multi-Fit™ Bottle Chiller(※‟TITAN”後方)、ポータブル電動ワインチラー‟VENUS G2”、‟VIVANT Wine App”

今回のランチョンパーティで提供されたワインは、‟Bollinger / Special Cuvée NV(※本商品は既に日本で発売されている‟Lyra Multi-Fit™ Bottle Chiller”でサービス)”をはじめ、‟Dönnhoff / Roxheimer Höllenpfad Riesling trocken 2023”、‟Michel Caillot / Meursault 2018”、‟Claude Dugat / Bourgogne Rouge 2023”。それぞれVIVANTによる温度調整のもとで提供された。リーズ・チョイ氏のワインに対する考え方の前提には、「ワインの提供温度に正解は一つではない」というものがあるといい、ワインそのものを楽しむ場合と料理と合わせる場合など、シーンに応じて温度を考えることが重要だと語った。そんなさまざまなシーンで‟VENUS G2”を活用することで、その時々に適した温度をサービスの現場で維持できる。さらに、同機がソムリエの優秀なアシスタントとして機能する点も紹介された。

2025年ASIアジア・パシフィック最優秀ソムリエで、VIVANTのグローバルブランドアンバサダーを務めるリーズ・チョイ氏。ワインそれぞれが持つさまざまな物語や魅力を味わう上で、提供温度は欠かせない要素だと語り、温度によって変化する味わいや香りを実際のテイスティングを通して紹介。VIVANTが拓く新たなワインサービングの可能性についても語った2025年ASIアジア・パシフィック最優秀ソムリエで、VIVANTのグローバルブランドアンバサダーを務めるリーズ・チョイ氏。ワインそれぞれが持つさまざまな物語や魅力を味わう上で、提供温度は欠かせない要素だと語り、温度によって変化する味わいや香りを実際のテイスティングを通して紹介。VIVANTが拓く新たなワインサービングの可能性についても語った

ちなみに、‟VENUS G2”のこうした特性は、レストランはもちろんだが、ホテルにおけるスペシャルなサービスとも相性が非常にいい。デザインがモダンでスタイリッシュなため、客室やラウンジなど、ゲストの目に触れる場所にも置きやすい。ゆえに、ラグジュアリーからライフスタイル、さらには別荘とホテルの機能を併せ持つ施設まで、さまざまな滞在スタイルを求めるお客さまに、ワインそのものを含めて上質な時間を提供するのに適している。

例えば、スイートルームやVVIPルームのスペシャルアイテムとして常設したり、特別な一本をプライバシーが守られた客室で楽しみたいお客さまの希望に応えたり、エグゼクティブラウンジで提供するワイン用のクーラーとして設置するなど、活用シーンの幅は広い。また、デザイン上、適切な温度を保ちながらボトルを美しい状態で見せられる上に、氷や水を使わず、コードレスでスマートに設置できるため、エチケットを美しい状態のままサービングできる。これは、エチケットをコレクションされているお客さまにとっても嬉しい。このように、バックヤードの機器ではなく、ゲストの目に触れるサービスの一部として取り入れられるのだ。

また、今回のランチョンパーティが興味深いのは、単に新しいワインチラーを紹介する場ではなく、実際の料理とワインを通して、その価値を体験できる機会として商品発表会が行なわれたことだ。ちなみに、リーズ氏のみならず、会場となった「Restaurant Ryuzu」のソムリエ、丸山俊輔氏もブランドアンバサダーを務めており、機器への理解が深く、実際の店舗におけるゲストの反応についても紹介があった点もよかった。

ワインカルチャーをより豊かにしようとする‟VIVANT Wine”。そのユニークな発想と高いデザイン性、そして半導体技術を背景とした精密機器としてのクオリティは、ワインを楽しむシーンに新たな選択肢をもたらしてくれそうだ。プロダクトの詳細やブランドの考え方については、ぜひ公式サイトにもアクセスしてみてほしい。

飯塚隆太シェフによる、ワインとのマリアージュを意識した料理も素晴らしかった。写真左から、リースリングに合わせた‟雲丹と旨味ジュレ コキヤージュのフラン 軽やかなウイキョウのムース”、ムルソーには‟ブルーオマール海老 ジロール茸のフリカッセ”、ブルゴーニュ・ルージュには‟石黒農場のパンタード胸肉をファルスと共にロースト 季節野菜のソテーを添えて”が用意された飯塚隆太シェフによる、ワインとのマリアージュを意識した料理も素晴らしかった。写真左から、リースリングに合わせた‟雲丹と旨味ジュレ コキヤージュのフラン 軽やかなウイキョウのムース”、ムルソーには‟ブルーオマール海老 ジロール茸のフリカッセ”、ブルゴーニュ・ルージュには‟石黒農場のパンタード胸肉をファルスと共にロースト 季節野菜のソテーを添えて”が用意された

当日は、同じワインを異なる温度で味わう、ワインチャームにジョーカーを配した遊び心のあるテイスティングも行なわれた(左)。‟VENUS G2(写真右)”は、一般的なワインボトルに対応する設計になっているが、特殊な形状のボトルには専用デキャンタにワインを移し、温度調整することもできる当日は、同じワインを異なる温度で味わう、ワインチャームにジョーカーを配した遊び心のあるテイスティングも行なわれた(左)。‟VENUS G2(写真右)”は、一般的なワインボトルに対応する設計になっているが、特殊な形状のボトルには専用デキャンタにワインを移し、温度調整することもできる

レポート:モウリヨウコ

「VIVANT」

毛利愼(Mouri Shin )

毛利愼(Mouri Shin )

「週刊ホテルレストラン(現「月刊HOTERES」)」元編集長、現シニアディレクター。

「HOTERES JAPAN」企画委員、「The World's 50 Best Restaurants」、「Asia’s 50 Best Restaurants」投票者等を務め、観光・外食産業に精通することで知られる。日経新聞社主催の「2020おもてなしJAPANフォーラム」ではインバウンドとナイトマーケットの専門家として招聘。池上重輔氏との共著に「インバウンド・ルネッサンス 日本再生(日本経済新聞出版)」がある。DJとしても活動し、MAJ特別審査員も務める。

mohri@ohtapub.co.jp