価値創造

ホテルは、スポーツをどう体験価値へ変えるのか。 ― ジーコ氏が語る「人を育てるサッカー」とクラブメッドの思想 ―

スキーリゾートの夏に、どんな価値を提案できるか。クラブメッド・キロロ グランド(北海道)は、その選択肢のひとつにサッカーを加えた。クラブメッドは創業以来、スポーツを単なるアクティビティではなく、リゾート体験を構成する重要な価値のひとつとして位置付けてきた。世界約70のリゾートで、スキーやテニス、マリンスポーツ、ヨガ、空中ブランコなど、多彩なアクティビティをオールインクルーシブで展開。スポーツを通じて、滞在そのものをより豊かにする体験を提供している。その思想を象徴する取り組みのひとつが、キロロ グランドで開催されている「Zico 10 Camp(ジーコ10キャンプ)」だ。2年目の開催を迎えた今回、元サッカー日本代表監督であり、ブラジル代表のレジェンドでもあるジーコ氏に話を聞いた。見えてきたのは、著名選手を招いた集客企画という枠を超えた、リゾートとスポーツのプロフェッショナルが互いの課題を解いていく関係だった。
スポーツは、リゾート体験をつくる重要な要素 オールインクルーシブ・リゾートのパイオニアであるクラブメッド。滞在中に楽しめる多彩なアクティビティで知られるが、クラブメッドが提供しているのは、スポーツそのものではない。そこから生まれる挑戦や成長、家族との時間までを含めた「体験価値」である。 その姿勢は、今回のキャンプを主宰するジーコ氏の言葉とも重なっていた。取材を通して印象的だったのは、同氏が終始語っていたのがサッカーの技術論ではなく、「人を育てる」という考え方だったことである。 スポーツを通じて、人としての成長を育む 「私たちのスクールは、プロサッカー選手を育てることだけを目的にはしていません...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。