「WEXラウンジ」
‟ワンフロア”にこだわり、部署を越えた交流を促進
新オフィスづくりで社長の廣瀬氏が重視したのが、各部署を一つの空間に集められる‟ワンフロア”のスペースであることだ。以前の本社もワンフロアであったが、新オフィスではより一体感のある執務環境を目指し、部門を越えたコミュニケーションを活性化できる環境を目指した。そのため、移転先の候補地によっては複数フロアに分かれることから、移転計画を見送ったこともあったという。
フロアは執務エリアとラウンジエリアに分け、執務スペースでは部署ごとのエリアを設けながら、その中ではフリーアドレスを採用。座席はAIによって日々割り当てられ、隣り合う社員の固定化を防ぐことで、新たなコミュニケーションが生まれる仕組みを導入した。また、機密情報を扱う情報システム部門も、あえて壁で隔てることなくフロア中央部に配置。キャビネットなどで機密性を確保しながらも、他部署との距離を縮められる画期的なゾーニングを施している。
仕事内容や気分に合わせて‟働く場所”を選ぶ
また、執務スペースにはオンラインミーティングに対応する個人ブースや、窓に向かって座る一人掛けのハイバックチェア、オープンに設えられたミーティングスペースなど、用途に応じたさまざまなスペースを用意。さらに、同フロアの別スペースにある「WEXラウンジ」でも仕事をすることができる。同ラウンジは、ワークスペースとして活用されるほか、来客との打ち合わせや会議、社員のランチや部署を越えた交流の場としても活用されている。このように、多様なスペースの中から、その日の業務や気分に合わせて‟働く場所”を選択できる。
YouTubeで展開する「新日本ウエックス株式会社」公式チャンネル。動画の中には、ドローンによる新オフィス紹介やワークイメージなども紹介されている
効率性と快適性を両立するオフィスづくり
一方、本社移転は、従来の仕事の進め方を見直す機会にもなった。社員の私物や書類は移転前に一人ひとつのロッカーに収まる量まで整理し、プリンター類も一カ所に集約。IDカードによる管理を取り入れ、印刷の無駄を削減するとともに、ペーパーレス化やDXの推進も同時に進めている。
日々使用する椅子や多様なワークスペース、社員同士の交流を生むラウンジなど、働きやすさにつながる環境は充実させた。効率性と快適性の双方を追求することで、自由度を持ちながらも機能的な働く環境を形にしている。
‟WEXクオリティ”を体感できるショーケース
「WEXラウンジ」には、同社が手掛けるリネン類などを、実際のホテルでの使用シーンをイメージできる形で紹介する、5つ星ホテルの客室を模したショーケースも併設されている。カーテンやクッションカバー、ベッドリネン、バスローブなど、実際に一流ホテルで使用されるアイテムを展示し、来訪者がその仕上がりや風合いを直接確かめることができる。
同社では名古屋本社を一つのロールモデルとして、今後は各拠点のオフィスも刷新していく考えだ。新本社移転に込めた思いや採用力の強化、DXの推進、そして2030年の創業60周年を見据えた今後の展開については、本誌2026年9月号で廣瀬社長にお話を伺った。ぜひ併せてご覧いただきたい。
「WEXラウンジ」内に併設されるショーケース
「WEXラウンジ」には大型スクリーンも設置されており、社内ミーティングやプレゼン等に活用されている(写真左)。さまざまなワークスペースを備えた執務エリア。それぞれに合った環境で就業でき、業務効率の向上にもつながっているそうだ(写真右)