カンウォンランド(韓国)

#IR統合型リゾート3 カンウォンランドが抱える、地域再生とギャンブル問題のジレンマ 後編

多くの日本人がIR統合型リゾート開発を反対する理由は、ギャンブル依存症患者の増加と治安悪化を懸念してのこと。特に日本では、韓国カンウォンランドの街の様子を見て、カジノに対してネガティブな印象を持つ人も多い。ただし、韓国はカジノを合法化したことで、カンウォンランドの税収がアップしたことも事実。そこで本稿では、「なぜ、カンウォンランドはカジノを合法化したのか。そして、ギャンブル依存症患者に対して、どのように向き合っているのか」の問いについて、約17年間、カンウォンランドで働き、さまざまな役職を歴任してきたキム・チャンワン氏に聞いた。
カンウォンランドが設立された背景  カンウォンランドが誕生した背景は、一般的な地域におけるカジノ誘致とは大きく異なります。カンウォンランドが立地する地域は、もともと石炭産業によって経済が成り立っていた旧・産炭地域でした。しかし、炭鉱が短期間のうちに相次いで閉山したことで、地域経済と雇用を支えていた産業が一気に失われました。  地域には石炭産業に代わる大規模な事業がなく、政府としても地域を支援する必要がありましたが、すぐに新しい産業を育成することは難しかったのです。  そのため、カジノは一般的な観光開発として選ばれたのではなく、地域経済と雇用を維持するための、いわば「極端的な処方」として導入さ...
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HOTERES編集部

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ホテル専門メディア『HOTERES』の編集チーム。創刊60年の専門誌「月刊HOTERES」と「HOTERES Digital」を横断し、経営、開発、投資、ブランド戦略、運営、食、人材といったテーマを軸に、取材および調査・分析を行っている。業界をリードする経営者やトップマネジメント、事業者・運営会社・投資主体への取材に加え、日本国内のホテル新規開業動向、ホテルチェーン一覧、売上高ランキングなどのデータ収集・整理を継続的に実施。マーケット・リサーチの視点も取り入れながら、ホテルを取り巻くビジネスの構造や意思決定の変化を多角的に提示している。
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