日本のブランデッドレジデンス市場の現在地 【前編】ニセコが示すリゾート開発と国際富裕層需要

日本のブランデッドレジデンス市場が動きを強めている。なかでもニセコは、リゾートデスティネーションとして存在感を高めており、日本市場における主要エリアの一つとなっている。 ニセコでは、ホテルブランドを冠したレジデンス開発が進み、スキーリゾートとしての国際的な認知度、安定した降雪量、富裕層を中心とする購入需要が市場形成を後押ししている。こうした動きは、宿泊、居住、投資の機能を組み合わせた不動産開発としても注目される。 今回は、ブランデッドレジデンス分野のグローバルアドバイザリー企業であるGlobal Branded Residences創業者のRiyan Itani氏に、ニセコが日本市場で先行する理由と、同地の購入者像について聞いた。
ニセコが先行する理由 ニセコが日本におけるブランデッドレジデンスの主要拠点となっている理由をどのように見ていますか。  ニセコは現在、日本市場全体の約35%を占めています。スキーリゾート全体で見ると、その比率は43%に上ります。ニセコエリアでは、完成済みおよび開発中の案件を合わせて8件のプロジェクトがあります。  ニセコは、富裕層を中心とした国際的な顧客を引き付ける有力なスキーリゾートへと成長しました。雪質の高さ、安定した降雪量、国際的な認知度があり、アルパイン不動産投資における主要なリスクの一つである雪不足への懸念を軽減できる点が評価されています。  また、国際的に認知された観光地であること...
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HOTERES編集部

編集部

ホテル専門メディア『HOTERES』の編集チーム。創刊60年の専門誌「月刊HOTERES」と「HOTERES Digital」を横断し、経営、開発、投資、ブランド戦略、運営、食、人材といったテーマを軸に、取材および調査・分析を行っている。業界をリードする経営者やトップマネジメント、事業者・運営会社・投資主体への取材に加え、日本国内のホテル新規開業動向、ホテルチェーン一覧、売上高ランキングなどのデータ収集・整理を継続的に実施。マーケット・リサーチの視点も取り入れながら、ホテルを取り巻くビジネスの構造や意思決定の変化を多角的に提示している。