ホテルデータファイル 月刊ホテレス

中東問題が発生するものの3カ月ぶりに客室売上が増加に転じる、月刊ホテレス・ホテル客室稼働率調査26年3月速報

 小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2026年3月結果がこのほどまとまった。今回、全国81ホテルの平均客室稼働率は80.9%(前年同月80.4%)、ADRは14,858円(同14,478円、2.6ポイント増)、RevPARは12,020円(同11,640円、3.3ポイント増)となった。

 中国からの訪日自粛とともに、新たに中東問題が懸念される事態になった中、14エリアのうち北関東・東京フルサービス型・大阪を除く11エリアにて単価上昇が見られ、RevPARでは単価上昇の11エリアにて伸長の結果となった。

 各ホテルからは「海外からの集客が台湾のお客さまを中心に伸びた」、「中東情勢悪化に伴う、インバウンドCXL」、「稼働面では前年に届かなかったものの、単価の改善により収益性の維持・向上に努めた月となった」などのコメントが寄せられた。

〈用語解説〉

  • OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
  • ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
  • RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
    ※RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAR=OCC×ADRで算出
    (例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)

〈調査区分〉

北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア

〈算出条件〉

  • 今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。

〈備考〉

小誌「月刊ホテレス」2026年6月号では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、26年3月の速報値(計136ホテルの都市別平均値)を掲載。

―――
文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

HOTERES編集部

編集部

ホテル専門メディア『HOTERES』の編集チーム。創刊60年の専門誌「月刊HOTERES」と「HOTERES Digital」を横断し、経営、開発、投資、ブランド戦略、運営、食、人材といったテーマを軸に、取材および調査・分析を行っている。業界をリードする経営者やトップマネジメント、事業者・運営会社・投資主体への取材に加え、日本国内のホテル新規開業動向、ホテルチェーン一覧、売上高ランキングなどのデータ収集・整理を継続的に実施。マーケット・リサーチの視点も取り入れながら、ホテルを取り巻くビジネスの構造や意思決定の変化を多角的に提示している。