イベントレポート

Shoppe Object Paris / Maison & Objet Pulseレポート 商品から体験へ パリのデザインシーンに見るリテールとホスピタリティ

近年、リテールとホスピタリティの境界は徐々に曖昧になっている。ショップは商品を販売する場所から、カフェや展示、イベントなどを通じて滞在そのものを楽しむ空間へと変化し、ホテルやレストランも、四季折々のイベントや地域性を取り入れ、ブランドの世界観を伝える場となっている。共通するのは、個々の商品や設備そのものではなく、家具、アート、照明、香り、サービスなどを組み合わせ、そこで過ごす時間そのものをデザインする「編集」という考え方である。9月のパリで開催されたShoppe Object Paris、Maison & Objet、そしてParis Design Weekには、こうした変化を読み取ることができた。
Shoppe Object Paris 商品を売る場から、体験する場へ ©Alex Wallon 新学期を迎えた9月のパリでは、Maison & Objetの開幕に先駆け、ホーム&ギフト分野に特化した「Shoppe Object Paris」が9月5日から7日まで開催された。ニューヨークで誕生し、2026年1月にパリへ上陸した同展示会は、WSNが運営する。小売・デザイン業界の先進的なコミュニティを育み、その活動を支援するという理念のもと、従来の商品カテゴリー別の展示とは異なるアプローチを展開している。 Shoppe Object Parisには、オブジェ、テーブルウェア、ステーショナ...
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浦田薫(Urata Kaoru)

浦田薫(Urata Kaoru)

東京生まれ、フランス在住。フリージャーナリスト、通訳・翻訳家。建築、デザイン、アート、工芸を中心に、日本語とフランス語で取材・執筆を行い、日本とフランスの専門誌に寄稿している。ものづくりを取り巻く社会や経済、文化とのつながりに関心を持ち、土地や人、創作の背景にある物語を訪ねながら取材を続けている。長年にわたり通訳・翻訳にも携わり、多様な文化的背景を持つ人々のコミュニケーションを支えてきた。趣味は、好奇心に導かれて散歩と旅を楽しむこと。新しい土地を訪れ、その土地ならではの文化や暮らしに触れる時間を大切にしている。

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