暮らすように泊まる

観光地に泊まるのではなく、京都で暮らすように滞在する。 MUJI BASE KYOTO kiyomizuが提案する新しい旅のかたち

京都・清水と聞けば、多くの人が修学旅行を思い出すのではないだろうか。清水寺や二寧坂、産寧坂は、今も国内外から多くの観光客が訪れる京都を代表するエリアであり、インバウンドの回復以降は、京都でも屈指の賑わいを見せている。その一方で、あまりに人が多く、京都を何度も訪れている国内旅行者のなかには、少し足が遠のいている場所になっているのではないか。しかし、京都は日本人にとって、単なる観光地ではない。いつか暮らしてみたい、もう少し長く滞在してみたい。そんな憧れを抱かせる特別な場所でもある。2026年6月に開業した「MUJI BASE KYOTO kiyomizu」は、そうした京都のもう一つの魅力に目を向ける宿だ。早朝の清水寺を歩き、地域の商店を訪れ、その土地の食や文化に触れる。観光地としての京都ではなく、この場所で営まれている日常や暮らしを感じる滞在を提案している。京都でもっとも観光客が集まる場所のひとつで、なぜ「暮らすように滞在する」という体験を提案するのか。MUJI BASE KYOTO kiyomizuの支配人を務める伊藤遼哉氏に話を聞いた。
  伊藤遼哉(Ito Ryoya)氏㈱良品計画 ソーシャルグッド事業部 「遊」創事業部 宿泊事業課MUJI BASE KYOTO kiyomizu 支配人 無印良品の店舗運営に長年携わり、店長として地域に根差した店舗運営に取り組む。山形県酒田市では、住民や地元企業、行政と連携しながら、地域資源を活かした事業づくりに携わる。無印良品をきっかけに人と人がつながる場づくりや、地域の人がチャレンジできる場づくりを行うほか、地元企業との連携による新たな販路づくりや、循環をテーマとした酒田の刺し子文化を切り口にしたコミュニケーションの創出など、これまで無印良品と接点のなかったお客さまとの出会いづくりや...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。