暑熱対策の高度化に応える新提案 ― デザイン性と環境性能を兼ね備えた「PureDrive」新モデルの実力 ―

■ 猛暑の常態化と施設運営における新たな課題  近年、猛暑の長期化・常態化を背景に、宿泊業界や商業施設における暑熱対策の重要性は年々高まっている。特にホテルにおいては、ロビーやエントランス、テラス席といった半屋外空間の快適性が、来館者の第一印象や滞在満足度に直結する要素となっている。 しかしながら、これらのエリアは外気の影響を受けやすく、従来の空調設備では十分な対応が難しいケースも多い。結果として、局所的な温度対策をいかに行うかが、現在の施設運営における重要なテーマとなっている。

■ 注目高まるスポットクーラー市場
 こうした課題を背景に、近年需要を拡大しているのがスポットクーラーである。必要な場所に限定して冷却できる可搬性と即効性を備え、施設の構造や用途に応じた柔軟な運用が可能な点が評価されている。
 飲食店のテラス席や商業施設の共用部はもちろん、ホテルのエントランスやイベントスペースなど、多様なシーンで導入が進んでいるのが特徴だ。
ブラザーはこの市場環境を踏まえ、スポットクーラー「PureDrive」シリーズのラインアップ強化、新製品として「PD-7105」を投入した。
■ 空間に調和するデザインと広範囲送風
● 商業施設ニーズに応える外観設計
 「PD-7105」はショッピングモールや飲食店などでの利用を想定し、デザイン性を高めた点が大きな特徴である。吹き出し口にはスイング式のルーバー(格子状カバー)を採用し、設備機器にありがちな無機質な印象を抑制。空間に自然に溶け込むスタイリッシュな外観を実現している。

● 左右100度スイングで広範囲に涼風を供給
 機能面では、左右合計100度のスイング機構を備え、広い範囲へパワフルな冷風を届けることが可能だ。従来のスポットクーラーに見られた「局所冷却」の枠を超え、一定エリアをカバーできる点は、複数人が滞在する空間において大きなメリットとなる。

■ 多様な設置シーンに対応
 本製品の導入が想定されるのは、以下のような場所である。
・夏の暑いテラス席【※1】
・外気の流入が多いエントランス
・空調が効きにくい通路・共用部
・待機スペースやイベントエリア
 これらのエリアは利用頻度が高いにも関わらず、従来は快適性の確保が難しかった空間でもある。「PD-7105」は、設置の柔軟性とデザイン性により、景観を損なうことなく対策を講じることができる。

■ 環境性能を支える3つの特長
「PureDrive」シリーズは、単なる冷却性能にとどまらず、環境配慮と運用効率を両立する点でも注目される。
【1】排気熱風レスで空間環境を維持【※2】
 一般的なヒートポンプ式スポットクーラーでは、運転時に発生する熱い排気【※3】を排出するため、周囲温度が上昇してしまう課題があった。
 一方、「PureDrive」は気化冷却方式を採用しており、排気口から熱風【※3】を出さない「排気熱風レス」を実現。空間全体の温熱環境を悪化させることなく運用できる。
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【2】省電力設計で設置自由度を向上
 気化冷却技術により消費電力を大幅に抑制し、風量「強」でも約160Wを実現。電源容量に制約のある商業施設やイベント会場でも導入しやすく、複数台の設置によるエリア冷却も可能となる。
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【3】フロンレスで環境負荷とコストを低減
 フロン類を使用しないため温室効果ガスの排出抑制に寄与するとともに、「フロン排出抑制法」【※4】の対象外となる。これにより法定点検や冷媒廃棄に関わるコストが不要となり、運用負担の軽減にもつながる。
 また、間接気化冷却と直接気化冷却を組み合わせた独自技術「TwinAqua」により、省エネ性と冷却性能を両立しながら、快適な送風を実現している。

■ 猛暑対策展示会「猛暑対策展」(東京ビッグサイト)への出展
 こうした特長を備えた「PD-7105」は、2026年7月15日(水)から17日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催される猛暑対策展示会「猛暑対策展」への出展が予定されている。会場は同施設の東7ホールで、ブラザーのブース番号は「7-X24」。開場時間は各日とも10時から17時までとなっている。
 今回の出展では、通常のブース展示に加え、より実使用環境に近い条件で性能を体感できる「暑い中で体感するエリア」へも出展。(東7ホール内の商談室(2))エアコンを停止した空間であえて厳しい温熱環境を再現し、その中で「PD-7105」の冷却性能を体験できる構成となっている。

■ まとめ:暑熱対策の新たなスタンダードへ
 こうした特徴を備えた「PD-7105」は、単なるスポット冷却機器の枠を超え、「空間価値を維持しながら快適性を向上させるソリューション」として位置付けることができる。特にホテル業界においては、設備の存在そのものが空間演出の一部となる中で、機能とデザインの両立は重要な選定基準となっている。
 今後の施設運営においては、来館者の体感温度だけでなく、視覚的な快適性や空間の一体感を含めた総合的な体験価値の向上が求められる。その中で、柔軟な設置と高い環境性能を兼ね備えたスポットクーラーの役割は、ますます大きくなると考えられる。
 ブラザーの「PureDrive」シリーズ新モデル「PD-7105」は、こうした時代の要請に応える一つの解として、暑熱対策の新たな可能性を提示している。

スポットクーラー「ピュアドライブ」排気熱風レスで人にも環境にも優しいフロンレスモデル|ブラザー ビジネスNAVI|ブラザー

松島基機

Editor’s Note


【据置型スポットクーラー】
■型番:PD-7105
オープン価格
(参考価格【※5】:税込 217,800円)
■製品情報
スポットクーラー「ピュアドライブ」排気熱風レスで人にも環境にも優しいフロンレスモデル|ブラザー ビジネスNAVI|ブラザー
【※1】:PD-7105は防雨仕様ではありません。屋根のある場所でご使用ください。
【※2】:排気熱風レスとは、排出される排気の乾球温度が外気温より低くなることを指します。
【※3】:熱い排気、熱風とは、乾球温度が外気温より高い排気を指します。
【※4】:改正フロン排出抑制法(2020年4月1日施行)により、フロン類が使われている機器の廃棄等に関する規制が強化されました。
【※5】:希望小売価格はオープン価格です。参考価格はブラザーダイレクトクラブにおける 2026年6月時点での販売価格です。


HOTERES編集部

編集部

ホテル専門メディア『HOTERES』の編集チーム。創刊60年の専門誌「月刊HOTERES」と「HOTERES Digital」を横断し、経営、開発、投資、ブランド戦略、運営、食、人材といったテーマを軸に、取材および調査・分析を行っている。業界をリードする経営者やトップマネジメント、事業者・運営会社・投資主体への取材に加え、日本国内のホテル新規開業動向、ホテルチェーン一覧、売上高ランキングなどのデータ収集・整理を継続的に実施。マーケット・リサーチの視点も取り入れながら、ホテルを取り巻くビジネスの構造や意思決定の変化を多角的に提示している。