キンプトン サントノレ パリ

ホテルは街とどうつながるべきか。 Kimpton St Honoré Paris が描くライフスタイルの価値【前編】

パリには、パラスホテルやグランドホテルと呼ばれる世界有数の名門ホテルが数多く存在する。その多くが歴史や格式、伝統的なサービスを価値として磨き上げてきた。一方で、同じパリの中心地にありながら、異なるアプローチで存在感を高めているホテルがある。1917年に建設された旧百貨店「Samaritaine de Luxe(サマリテーヌ・ド・リュクス)」を再生したKimpton St Honoré Paris(キンプトン サントノレ パリ by IHG)だ。歴史建築を活用しながらも、その価値は建築そのものにとどまらない。レストランやバー、音楽やイベント、そして街に開かれた空間を通じて、宿泊者だけでなくローカルゲストも自然に集う“都市のリビングルーム”のような存在を目指している。近年、世界のホテル市場では「ライフスタイルホテル」というカテゴリーが存在感を高めている。しかし、その本質はデザインやトレンドだけではない。ホテルが街とどう関わり、人々とどのような関係性を築くのか。その思想や価値観そのものが問われている。では、キンプトンはパリという都市とどのように向き合い、どのような体験価値を提供しているのか。今回は、キンプトン サントノレ パリ総支配人レティシア・エルマレ氏に、ブランドの思想、街との関係性、そしてライフスタイルホテルの可能性について話を聞いた。
©Thomas_Deron レティシア・エルマレ(Laetitia Elmaleh)氏 キンプトン サントノレ パリ 兼 ホテルインディゴ パリ クラスタージェネラルマネージャー ラグジュアリーホスピタリティおよびガストロノミー分野で20年以上の経験を持つホスピタリティリーダー。ヴァテル・インスティテュート卒業後、ESGでマーケティング修士号を取得し、「オテル・デュ・ルーヴル」などパリの名門ホテルでキャリアをスタート。その後、セールス&マーケティング責任者やアラン・デュカス料理学校ディレクターを歴任し、5つ星ホテルの運営・開業にも携わった。2021年よりキンプトン サントノレ パリ総支配人。...
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武田雅樹(Takeda Masaki)

武田雅樹(Takeda Masaki)

㈱オータパブリケイションズ 執行役員 ブランドメディア統括/Chief Brand & Editorial Officer。

ホテル開発、ブランド戦略、デザイン、トレンドなどを横断的に取材・分析し、事業・開発・運営をつなぐ視点を強みに活動。ホテルを「事業」と「体験」の両面から再解釈し、その価値や可能性を多角的に読み解く。また、都市や地域のなかでホテルが果たす役割や意味に注目し、国内外での取材・視察を通じて、観光・まちづくり・コミュニティとの関係性を問い続けている。メディアを単なる情報発信の手段ではなく、人と人、思想と実装を接続する“場”として設計し、業界を横断する対話と共創の機会を創出。HOTERES Digitalでは、ホテルの「いま」と「裏側」を掘り下げながら、現場のリアリティとグローバル潮流をつなぐ編集・発信を行なっている。